富山県カンボジア王国親善協

光あふれる春を迎えました。真っ白な立山連峰がその美しい姿を雲の上に見せ、富山平野では雪の下から新しい命の目があちらこちらで伸び始めています。

今日ここに富山県カンボジア王国親善協会の設立総会、記念講演会、記念式典、祝賀会を大勢の皆様のご出席を賜り、開催できますことは、私たちに取りましてまことに嬉しく大きな慶びであります。

本協会の発足に当りましては富山県内の各地から設立の趣旨に賛同していただき、当初の目標の100人をはるかに超え、200人の皆さんに入会していただきました。ご協力をいただきました皆様に対し心から感謝を申し上げます。

記念式典、祝賀会には大変ご多用にもかかわらず、カンボジア王国駐日全権大使プー・ソティレアッ閣下はじめ駐日大使館の皆様にご来賓としてご出席をいただき、まことにありがとうございます。また地元富山を代表して富山県知事石井隆一様、富山市長森雅志様のご出席とご祝辞を賜り衷心より御礼を申し上げます。

日本政府よりアンコール遺跡保存修復事業の団長として現地でご活躍されていらっしゃいます早稲田大学理工学術院教授・工学博士中川武先生に世界遺産の修復事業の実態と国際協力の意味についてご講演をいただきます。記念講演としましてまことに有意義であり心より感謝を申し上げます。

このように日本とカンボジア王国の間には多くの交流があり、富山県からもいろんな団体が事業のため訪問されています。私たちは青少年の交流事業を重点的に行い、両国の相互理解の促進に寄与できればと存じています。青少年が地球規模で物事を考え、地域ができるところから行動を始める、そんな体験を通して子供さんたちが逞しく育っていくことを願っています。今日ここに芽生えた富山県とカンボジア王国をつなぐ友情の芽が、春の息吹に触れた命の芽と同様すくすくと成長し、両国の友情の花を大きく咲かせるよう願ってやみません。本日ご出席の皆様には今後とも富山県カンボジア王国親善協会に対しご支援、ご協力をいただきますようお願い申し上げます。

皆様のご健勝、ご発展を記念申し上げご挨拶と致します。

富山県カンボジア王国親善協会会長
高田　順一